SEOとは、「検索エンジン最適化」(Search Engine Optimization)という意味です。
要するに、Googleに代表される検索エンジンの検索結果における検索順位を上げることをSEOといいます。
また、その主な目的はページやサイトに対するアクセス数を増やし、集客へと繋げることです。
- Bing
※現在、YahooはGoogleの検索エンジンを使用しています。
この「検索エンジンに最適化」「検索順位を上げる」と聞くと、インターネットが誰もが触れられる、コンテンツ供給過多のこの時代に、どう他のサイトと差別して優位に立つか、難しすぎると考える人がほとんどだと思います。
しかし、過度に憂う必要はありません。
現在のSEOは、コンテンツSEOと言われ、そのコンテンツの質を重視する傾向にあり、その質の評価を正しく受けているサイトはまだまだ少数だからです。
- 上流はSEOコンサルと一緒にするのがおすすめ
- SEOコンサル会社にサイト制作をしてもらう
- 記事執筆の際には、一次情報を重視する
- メディア運営の知見やライターの知見は内製化してチームで運営する
このページを見ている方は、それなりにSEOに対して興味があるはず。
SEO対策を自力でするか、外注するかなどの検討のヒントにしていただければ幸いです。
では、このポイントを踏まえ、なぜこのことが言えるのかを解説します。
目次
検索エンジンの検索順位の決め方
まずは、検索エンジンのその検索順位の決め方について確認します。
そもそもGoogleなどの検索エンジンはどのようにして検索順位を決定しているのでしょうか。
検索エンジンが検索順位を決めるフローは、上図のようになっており、大きく分けると下に記している3段階になっていると言えます。
1.クロール 2.インデックス 3.アルゴリズムによる順位決定
SEOにおいて最も肝心なことは、この3つ目にあたる「アルゴリズム」に最適化することです。
Googleのアルゴリズムの仕組みの詳細については明示されておらず、一方で、その指針についてはGoogle公式から発表されています。
現在の日本の検索エンジンのシェアや、検索エンジンの仕組みについては、以下の記事にて解説しています。
SEOをより深く理解したい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
SEOの具体的な実施方法
具体的なSEO対策は、主に5つに分けられる
- キーワードを選ぶ・サイト設計
- 記事を書く
- 内部対策(サイト構造の技術的な最適化)
- 外部対策(良質な被リンクの獲得)
- データ分析
SEO対策において、具体的に施策となるものは上記の5つです。
1.キーワード選定・サイト設計
キーワードの選定の基本は、「顧客が何を調べるかを考える」
キーワード選定において、「使うツールが何がいいか」などの議論は、最初にすべきことではありません。
キーワード選定を行う上で、SEO対策の目的を再確認します。
その目的とは、「見込み顧客をコンテンツをもって呼び込むこと」です。
目的が明確である故に、そのキーワードの選定の仕方もシンプルで、その方法は「見込み顧客が調べそうなことを先回りして考える」ということです。
キーワード選定において使うツールが何がいいのか、という議論がされやすいのはこの「見込み顧客が何を調べているか」を定量的に測ることができるからです。
同時に、このツールはそれ以上の働きをすることはありません。
そのため、SEO対策におけるキーワード選定とは、それらを活用して得た情報をもって考える「仮説立案」に重きが置かれるものなのです。
2.記事執筆・内部対策
記事の品質評価の基本は、E-A-T
キーワード選定をした後には、記事執筆を行います。
記事執筆の際には、上記のようにして選定したキーワードの検索意図に答えることが最低条件です。
人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、このガイドで取り上げている他のどの要因よりもウェブサイトに影響を与える可能性があります。ユーザーは閲覧したときに良いコンテンツだと感じると、他のユーザーに知らせたいと思うものです。その際、ブログ投稿、ソーシャル メディア サービス、メール、フォーラムなどの手段が使われます。
クチコミによる自然な評判はユーザーと Google の両方に対してサイトの評価を高めるのに役立ちますが、質の高いコンテンツなしにそうした評判が生まれることはめったにありません。
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
また、Googleが提供している「E-A-T」という指針に基づいて、その記事内容の質を評価する必要があります。
E - Expertise(専門性) A - Authoritativeness(権威性) T - Trustworthiness(信頼性)
このE-A-Tは、Googleが発表している指針ではありますが、これ以上の具体的な中身については発表されていません。
そのため、この3つの指針に対して、これをどう解釈し、コンテンツやサイトに反映させていくかは、それぞれの会社やSEOディレクターによって異なります。
私たちは、このE-A-Tに対して、以下のように解釈しています。
Expertise(専門性) - その業界に精通し、一次体験をもって会得した知見が反映された、「情報の深さ」によって差別化されていること Authoritativeness(権威性) - コンテンツ発行者及びサイトが、その業界において一定の地位があると認められ、「参照・言及・閲覧」されていること Trustworthiness(信頼性) - 実在する人物や団体によってサイトが継続的に更新されていること・コンテンツの内容の原典が明記されていることなどから、そのコンテンツが「読むに値する」と判断できること
このように考えると、SEO対策をすることができる人間がかなり限定されるようにも思えますが、つまり、他の誰しもが、その高度な情報を提供することが難しいということです。
この「情報を言語化し、記事という形で提供することの難しさ」に、私たちがSEO対策をする余地があります。
内部対策は、WordPressがおすすめ
SEOにおける内部対策とは、主に「クローラビリティ」を指します。
クローラビリティとは、前述の「検索エンジンの検索順位の決め方」で説明した「クローラー」がサイトを回遊しやすいかどうか、を意味します。
また、クローラビリティは、ユーザービリティに置き換えて考えることができます。
ユーザーにとって情報の検索のしづらいサイトは、クローラーにとっても回遊のしづらいサイトになってしまいます。
クローラーの回遊に最適化されていないサイトはGoogleにインデックスされることも難しくなり、サイト自体の評価も下がりかねません。
このような不利益を生まないためのSEOにおけるサイト構造の最適化の方法も、Google公式によってある程度明らかにされています。
この理にかなったサイト構造を実装することは知識や技術が必要ですが、WordPressを活用する場合は、その限りではありません。
なぜならWordPressには、既にSEO的に最適化されたテンプレートが多く販売されているため、それを利用するだけでSEO内部対策がほとんど完了する場合があるからです。
しかし、細かい設定は自分でする必要がある場合や、デザイン部分のオリジナリティに懸念がある場合があるかと思います。
そのような場合は、SEOの知見のあるWEB制作会社にサイト制作を代行してもらいましょう。
3.外部対策
外部対策は、結果
SEOにおける外部対策とは、主に被リンクを獲得することを意味します。
検索エンジンからの流入を前提としたWEBサイトも、検索エンジン以外からの流入も期待することがあります。
その検索エンジン以外からの流入とは、「指名検索」・「SNSからの流入」・「別サイトの被リンクからの流入」です。
この中で被リンク数が重視されていることはわかっており、ゆえに業者によってはこの被リンクを売買しようとします。
しかし、この被リンクの売買はむしろGoogleからの評価を下げることがあり、リスクの高い施策であるといえます。
あくまでも、被リンクとは、「質の高いコンテンツ」が「適切に認知を高めたとき」に「自然に」つくものです。
そのため、被リンクを稼ぐという考え方自体が、あまり意味を持ちません。
被リンクは、継続的に質の高いコンテンツを提供した結果でしかありません。
しかし、完全に外部対策を放置するわけではありません。
私たちができることは、この「認知を高める」ことです。
認知を高め、自然に被リンクされることを期待します。
- シェアされやすい有益なコンテンツ作り
- SNSの活用
- 広告の活用
- PRのリリース
など
4.データ分析
経過を見ながら、細かい修正は必要
これまでの工程を踏まえて実施したことのフィードバックから、分析を行います。
メディアの達成目標に対する進捗を確認し、修正や方針の調整を行います。
- Google Analytics
- Google Search Console
- Bing Webmaster Tools
- Ahrefs
- Uber Suggest
- ページの表示速度
- サイトの視認性
- 画像
- URL
- コンテンツ
- 被リンク
- 内部リンク
など
分析の際には、その得た情報をもって今後の方針や施策を決定します。
SEOディレクターはこの方針や施策の決定における責任者であり、SEOコンサルはこれまで一連の作業において代行・助言を行います。
SEOコンサルが及ぶ範囲
ここまで読んでいただいた通り、これらのSEOに関する知見が既にある、もしくはこれから身につける気概がある方はSEOコンサルは必要ありません。
SEOコンサルの主な役割は、SEOやWEBに関する知見を根拠として、以下の3つのことを提供することです。
- プロジェクトの全体を定義する
- プロジェクトの進行をサポートする
- 判断が強いられる場面においてクライアントへ判断基準の助言をする
以下のような場合は、私たちの収集した情報や経験から、一定の成果の期待ができる支援をすることができます。
- WEBに関する知見が社内にない場合
- メディアを管理するプロジェクトリーダーが他の仕事も兼任している場合
- ライターの確保や育成の仕方がわからない場合
SEOに対する悪いイメージ・誤解
- しつこい営業
- 質の低い迷惑記事を量産する
- 被リンクを買って稼ぐ
SEOとは顧客・ユーザー本位な立場に立って行われるものです。
しかし、人によってはSEO代行業者・コンサルに対してよくないイメージを持ってる方も多いかと思います。
その理由は、以上の3つの中にあるのではないでしょうか。
1つ目の営業手法の問題に対しては、そもそもSEOとはプッシュ型の営業と相反する手法であるため、そのスタイルに疑念を感じます。
私たちは、既に別のサービスをご利用いただいている方にSEOの提案をすることはございますが、新規のお客様に対しては売り込むような営業は行いません。
それは、私たち自身がSEO対策をする業者としてあるべき姿を体現し、コンテンツを読んで納得していただけたお客様と取引をしたいと考えているからです。
SEOはすぐには結果が出ない上に、見返りの計算も難しい。
長文を読んでくださりありがとうございます。
SEOを検討している会社の担当者の方も、個人ブログを立ち上げる予定の方も、SEOとは何かをご理解いただけたのではないかと思います。
SEO対策は時間と労力がかかり、決して楽なものではありませんが、正しく行えば長い目で見て見返りがあるものです。
絶対に使った費用を回収するという約束はしづらいものではありますが、質に妥協しないメディアを更新することはいずれにしろその会社の資産になります。
SEOやメディアについてご興味のある方は、ぜひ私たちにもご連絡ください。