h1タグとは、HTMLの見出しタグ(hタグ)の中の最上位タグで、ページタイトルが書かれることが多いものです。
このh1タグの設置位置や内容に指定はなく、その使用回数に制限はありません。
しかし、そのページの主題を伝えるものであるので、SEOやユーザビリティの観点から、ページの上部に1つ設置され、ページタイトルを記述することが大半です。
実際に記述をする際には、<body>タグ内に<h1></h1>と記述します。
このh1タグと似たように扱われやすいものに、「titleタグ(タイトルタグ)」があります。
どちらも目的は似ていますが、異なるタグで記述します。
この記事では、「h1タグとは|SEOに効果的な設定方法」「h1タグのtitleタグとの違い」などを解説します。
他にもSEOやSEO内部対策について解説しているので、ご興味のある方は併せてご覧ください。
目次
h1タグとは?
h1タグとは、HTMLの見出しタグ(hタグ)の中の最上位タグで、ページタイトルが書かれることが多いものです。
h1タグの書き方
<h1></h1>
この見出しタグは、h1〜h6まであり、h1を最上位に入れ子構造で記述することによって、そのページの構造を正しく検索エンジンに伝えることができます。
titleタグとは|h1タグとの違い
このh1タグはtitleタグ(タイトルタグ)と混同されることが多いですが、異なります。
titleタグは、そのタグの名前の通り、ページのタイトルを記述するものです。
この両者の違いは、以下の4点で説明することができます。
- タグの記述場所が違う
- ページに見出しとして表示されるのはh1タグの内容
- 検索結果に表示されるのは、基本的にtitleタグの内容
- ブラウザのタブに表示されるのは、titleタグの内容
h1タグ | titleタグ | |
タグの記述場所 | bodyタグ内 | headタグ内 |
ページに見出しとして表示される | される | されない |
検索結果に表示されるページタイトル | 基本的に表示されないが、検索エンジンの判断によってtitleタグよりもh1タグが優先されて表示されることがある。(※) | titleタグの内容が優先的に表示される |
ブラウザのタブ | 表示されない | 表示される |
※詳しくは、後ほど「h1タグは、titleタグと同一にすることがおすすめ」にて解説します。
タグの記述場所が違う
タグの記述場所がh1タグはbodyタグ内であるのに対して、titleタグはheadタグ内に記述します。
このように設置位置が異なることから、その扱い方が異なることも理解できるかと思います。
ページに見出しとして表示されるのはh1タグの内容
また、「タグの記述場所が違う」の点で解説したように、titleタグはheadタグ内に記述しているので、ページ上にその内容が表示されることはありません。
そのため、ページを開き、記事タイトルが表示されていたら、それはh1タグの内容です。
h1タグがbodyタグ内に記述されることから、ページ上に表示されることも理解しやすいのではないでしょうか。
検索結果に表示されるのは、基本的にtitleタグの内容
ユーザーのGoogle検索で、検索結果一覧ページに表示される記事タイトルは、基本的にtitleタグの内容が反映されます。
しかし、そのtitleタグの内容とページ内容が正しく表現されていないと検索エンジンに判断されると、titleタグ以外の情報から検索結果一覧ページのタイトル表示が作られることがあります。
ブラウザのタブに表示されるのは、titleタグの内容
ブラウザのタブには、そのページのタイトルが表示されているのはご存じであると思います。
ブラウザの「ブックマーク」に入れる際に、そのタイトルの表示がありますが、それはtitleタグの内容です。
このようにh1タグとtitleタグは、そのページの主題を伝えるという目的は同一ですが、その情報の使われ方が異なります。
h1タグを最適化することによるSEO効果
h1タグを最適化することによる直接的なSEO効果はありません。
しかし、SEOを考慮しない状態でh1タグを設定することは、ユーザーを混乱させ、また検索エンジンにページ内容を正しく伝えられない可能性があり、間接的にSEOに影響を及ぼすと考えられています。
- 検索結果ページで、ユーザーにとってページ内容がわかりやすくなる
- ページを訪れたユーザーがページの主題を理解しやすい
- クローラーにページの重要なポイントを伝えることができる
「ユーザーがググって、タイトル見て、クリックして、ページを読む」を妨げることはできるだけ回避したいものです。
h1タグやtitleタグを最適化し、コンテンツの中身をスムーズに読んでもらえるように設定しましょう。
SEOに効果的なh1タグの設定方法
さて、SEOに効果的なh1タグの設定方法として、以下のことをおすすめしています。
- h1タグの内容は、1ページに1つ
- titleタグと同一にすることがおすすめ
- テキストを設定する
- h1タグは隠さない
- 対策キーワードを含める
h1タグは、1ページに1つ
English Google Webmaster Central office-hours from September 27, 2019 - Google Search Central より引用
Googleの公式のYouTubeによると(23:50頃〜)、h1タグについてその使用回数に限度はないことが明言されています。
しかし、同時にユーザビリティの観点からは改善を示唆する発言があります。
また、この動画からもわかるように、このh1タグの最適化の問題については重要な問題ではないとされています。
私たちはこれらを受けて、ユーザビリティの観点からh1タグを1つ設定することをお勧めしています。
h1タグの内容は、titleタグと同一にすることがおすすめ
基本的に、サイトを作る際にtitleタグとh1タグを同一に設定されることが多く、SEO上の悪影響もないとされています。
どちらもページの主題を伝えるものだから、重複する
titieタグもh1タグも、どちらもページの主題を伝えるタグです。
仮に、無理やりこの2つのタグの文字列を変えたとしても、意味的に重複してしまうと思います。
意味的に重複しており、書き方だけ変わっている場合、ユーザーを混乱させる可能性があるので、同一のものを設定し、わかりやすく記述することをお勧めしています。
検索結果のタイトルの望まない形での変更を避ける
Google検索では、次のソースを使ってタイトルリンクを自動的に決定します。
- <title> 要素内のコンテンツ
- ページに表示されるメインの視覚的タイトル
- <h1> 要素などの見出し要素
- スタイル処理によって大きく目立つように作られたその他のコンテンツ
- ページ内のその他のテキスト
- ページ上のアンカー テキスト
- ページを指すリンク内のテキスト
検索結果に表示されるページのタイトルは、以上の情報を元に決定されています。
そのため、タイトルと関連性が低いページ内容であれば、Googleによって自動的に表示が変更されてしまうことがあります。
これは検索エンジンが判断した最適化であるため、効果を上げるための変更であるはずですが、全てのケースにおいてプラスに働くとは言えません。
「これまで検索結果にtitleタグの表示がされており、アクセス数を順調に稼ぐことができていたのに、h1タグの内容に変更されてしまい、アクセス数が下がってしまった」となるのは、勿体無い損失であるので、最初からこの両者を同一のものを設定しておくことをお勧めします。
画像ではなく、テキストを設定する
h1タグに、画像を設定することは可能です。
しかし、SEO的な観点からは、画像ではなくテキストを設定することをお勧めしています。
それは、検索エンジンにそのページ内容を伝える際に、テキストの方が認識されやすいからです。
h1タグに画像を設定し、SEO効果を期待する際には、画像の代替テキスト(alt属性)にその画像の説明を詳細に記述する必要があります。
このalt属性の記述が不十分である場合は、検索エンジンから正しく認識されないので注意しましょう。
h1タグは隠さない
サイトデザインの観点からh1タグの表示を変えたいと考え、h1タグをCSSなどで隠すように設定することは、やめましょう。
それは、「隠しテキスト」というスパム行為として見なされる可能性があり、Googleからペナルティを受けると、検索順位が下がったり、検索結果に表示されなかったりすることがあります。
この「隠しテキスト」については、下記のリンクで解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
対策キーワードを含める
titleタグと同一の内容をh1タグを設定する際には、SEO対策をしたいキーワードを含めて設定することをお勧めします。
- キーワードはタイトルの前半に入れる
- 対策したい単語は近接させる
- 単語の順番は、気にしなくていい
対策キーワードは主に以上のことを押さえて、設定します。
詳しくは、titleタグの設定方法について別の記事で解説しているので、ご興味のある方はご覧ください。
「対策キーワードの入れ方」の記事は後日公開します。
h1タグとtitleタグの違いを理解して、キーワードを設定しよう
SEOにおいてキーワードが重要になることを理解していても、titleタグとどう異なるかが明確に理解していない方は多いかと思います。
メディアを運営していて、技術的な面を全く知らなければ簡単なエラーにも対応できなくなります。
h1タグとtitleタグを知ることで、検索エンジンでのタイトル表示が変わった時などにも対応しやすくなるので、予め知っておきたいものです。
私たちは、SEO対策ができるWebサイト制作も承っておりますので、ご興味のある方は私たちにもぜひご相談ください。