グローバルナビゲーションとは、ナビゲーションメニューの1つで、そのサイトの主要なページへの案内リンクのことを指します。
Webサイトを制作する際や、Webメディアを構築する際には、このグローバルナビゲーションは重要になります。
他の呼び方として、「グローバルナビ」「メインメニュー」「ヘッダーメニュー」などがあります。
この記事をご覧になっている方は、そのグローバルメニュー自体の意味ではなく、それをどのように設定すべきか、という点が気になっているかと思います。
この記事では、「グローバルナビゲーションとは何か」「グローバルナビゲーションをどのように設定するべきか・設定方法」について解説します。
グローバルナビゲーションの設定方法は、SEO内部対策と密接な関わりがあります。
このSEO内部対策についても解説しているので、ご興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
目次
グローバルナビゲーションとは
グローバルナビゲーションとは、ナビゲーションメニューの1つで、そのサイトの主要なページへの案内リンクのことを指します。
一般に、ページ上部のヘッダーメニューとして設置されることが多いですが、サイトによっては、サイドに配置されていることがあります。
グローバルナビゲーションの役割
グローバルナビゲーションを設置する目的、その役割は「ユーザーに対してサイト内容をわかりやすくする」と「検索エンジンに対して重要なページを伝える」の2点です。
ユーザーに対してサイト内容をわかりやすくする
これを読んでいるあなたも、ユーザーとしてサイト内を回遊しようとする際に、ヘッダーにメニューがないかを確認するのではないでしょうか。
ユーザーがそのサイトがどのようなコンテンツを掲載しているかをざっくりと認識し、実際にそれぞれのページにアクセスするには、このグローバルナビゲーションが有効であることは言うまでもありません。
検索エンジンに対して重要なページを伝える
ユーザーにとってわかりやすいグローバルナビゲーションは、検索エンジンに重要なページを伝えることにも役立ちます。
グローバルナビゲーションは、一般にそのサイトのどのページにも設置されています。
これは同時に、そのグローバルナビゲーションのそれぞれのリンクが、全てのページから内部リンクが貼られていることを意味します。
検索エンジンは、内部リンクが多く貼られているページがそのサイトにおける重要なページであると解釈します。
そのため、グローバルナビゲーションを設定することで、リンクされてあるそれぞれのページは重要であると認識され、クローラーが効率的にそのサイトを回遊することに寄与できます。
グローバルナビゲーション設定時に押さえたい6つのポイント
グローバルナビゲーションの役割を果たし、その効果を発揮させるためには、押さえておくべきポイントがあります。
- テキストリンクで作る
- テキストはできるだけわかりやすく
- すべてのページに表示する
- 横型がおすすめ
- サイト構造を考える
- ユーザー導線を考える
テキストリンクで作る
グローバルナビゲーションは、テキストリンクで設定する必要があります。
それは、その内部リンクにアンカーテキストが設定されることがSEOにおいて有効であるからです。
例えば、メニューをよりわかりやすくするために、テキストではなく、画像リンクにすることを考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、検索エンジンがリンクを認識する際に、「テキスト」である方がリンクの内容を認識しやすくなるため、画像リンクを設定することはおすすめしません。
テキストはできるだけわかりやすく
テキストリンクは、ユーザビリティの観点から、わかりやすい文言に設定することをおすすめします。
サイトデザインの観点から、英語を多用している場合は、もしかしたらユーザーにとって理解のしづらい表記になっているかもしれません。
「About」「Message」などは、その内容が文言から想像できないため、注意が必要です。
すべてのページに表示する
グローバルメニューはできるだけ全てのページに表示させましょう。
それは、ユーザビリティの観点から、またSEOの観点からも求められます。
グローバルナビゲーションは、いつでも表示されていることで利便性を発揮します。
また、内部リンクを集めるためには、それがより多くのページに表示されていることが必要です。
プロモーションページなど、一部のページは例外となる場合があるので、場合に応じてグローバルナビゲーションの表示は考えたいものです。
横型がおすすめ
グローバルナビゲーションは、横型で設置することをおすすめします。
それはユーザーが見慣れているからです。
メディアを運営する側の人間が、ユーザーに読んでほしいのはあくまでもそれぞれのコンテンツではないでしょうか。
そのような場合に、特殊なグローバルメニューが設置され、少しでも回遊の邪魔になってしまっていれば、意味がありません。
使いやすさ、わかりやすさのためには、横型のグローバルナビゲーションをページ上部に表示させましょう。
サイト構造を考える
グローバルメニューは、そのサイトの第二階層のカテゴリーが設定されることがほとんどです。
また、グローバルメニューをサイトの案内として機能させるには、第二階層のカテゴリーの配置が有効であるといえます。
このことから、グローバルメニュー以前にサイトの構造を考えるべきであると言えます。
バラバラの下層ページがあり、それらを無理やりまとめてカテゴリーに押し込み、それをグローバルメニューに配置しても、サイトのコンセプトが不明確になります。
カテゴリーとその下層ページが関連を持つように、先にサイト構造を考えるべきです。
カテゴリー名に抽象的な名前を設定し、それらにあらゆるページを配置させる方法は、できるだけ避けるべきでしょう。
ユーザー導線を考える
系列位置効果とは、情報の位置や提示される順番によって、覚えやすさに違いが生じる心理現象のことです。
参考:https://archive.org/details/memorycontributi00ebbiuoft
Webサイトなどの見た目(UI)の設計においても、この原則は参考にされており、サイトを訪れたユーザーは要素の最初と最後に記憶しやすいという前提の上で、サイトを設計します。
そのため、グローバルナビゲーションにおいては、最もユーザーに印象付けたいものは左上に配置させるべきであると言えます。
サイト全体でユーザーにどのような順序でコンテンツを読んでほしいかを設計し、それを左から順に設定します。
グローバルナビゲーションの末尾には、「お問い合わせ」ボタンも設置しましょう。
グローバルナビゲーションを考えることは、サイト構造を考えること
グローバルナビゲーションは、単にメニューを配置するだけではありません。
サイトの利便性やSEOなどを左右するサイト設計の基本であり、重要なポイントです。
見た目のカッコよさ・可愛さ以前にサイト全体の設計から、何を配置するかを検討する必要があります。
グローバルナビゲーションの設定は、SEO内部対策の1つです。
当サイトでは、他にもSEOに関する記事がありますので、ご興味のある方は、ぜひ併せてご覧ください。