パンくずリストとは、そのページがそのサイトのどの階層にいるかを示すものです。
このパンくずリストは、ほとんどのWEBサイトにおいて見られるものですが、なぜパンくずリストは設置されるべきなのでしょうか。
本記事では、
- パンくずリストの必要性
- パンくずリストの設置方法
- パンくずリスト設置時の注意点
以上のことについて解説します。
これからメディアやブログを作ることをお考えの方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
目次
パンくずリストとは
パンくずリストとは、ページがそのサイトのどの階層にいるかを示すものです。
より具体的に言うと、そのサイトの各階層のテキストリンクを左から並べたもののことを言います。
そのページがどのカテゴリーに属しているかを示すものであるので、階層が深い構造になっている大規模サイトには、このパンくずリストが必要になります。
パンくずリストの種類
そのページの置かれている階層を示すパンくずリストは、その表示の仕方に種類があります。
位置型パンくずリスト
最もメジャーなパンくずリストは、この位置型パンくずリストです。
当サイトのパンくずリストもこの位置型に当てはまり、サイトの構造がわかりやすく示されているので、コンテンツの量が多いサイトに使われやすくなっています。
階層が深いサイトにおいては、ユーザーが1クリックで上位層へアクセスができるので、ユーザーが使いやすくなります。
属性型パンくずリスト
属性型パンくずリストは、位置型のように階層を示すものではなく、そのページの属するカテゴリーを示すものです。
階層を示しておらず、そのページの持つ上位属性が表示されているので、その上位属性の一覧ページが見たい場合はそのページに1クリックでアクセスすることができます。
位置型に比べて、そのサイトの階層が浅く、そのページに付けたい属性が多い場合に使用されます。
パス型パンくずリスト
パス型パンくずリストとは、そのユーザーが辿った履歴を示すものを言います。
これは、ブラウザの戻るボタンと同じ機能であるため、必要性が低く、現在においてはほとんど使われていません。
パンくずリストを設置すべき理由・SEO効果
パンくずリストとは、ユーザーにとってそのサイトの使いやすさを上げるものであることはご理解いただけたのではないでしょうか。
このパンくずリストは、そういったユーザー視点の使いやすさの他にも「検索エンジン最適化」における利点(SEO効果)があるとされています。
重要なページに内部リンクを集めることができる
パンくずリストとは、つまり、上位カテゴリーのリンクのことです。
パンくずリストでは、そのリンクにそのカテゴリー名を示すアンカーテキストが記載されています。
そのため、パンくずリストを各ページに設置することによって、そのサイトにおいて重要なカテゴリページ(一覧ページ)に対して、わかりやすいアンカーテキストを持つ内部リンクを集めることが可能になります。
アンカーテキストでそのページ内容をわかりやすく記載し、内部リンクを貼ることによって、クローラーの回遊性が上がり、またそのクローラーに対してページの内容を正しく伝えることが可能になります。
Googleもパンくずリストを設置することを勧めている
パンくずリストを使用する
パンくずリストとは、ページの上部か下部にある内部的なリンクの行です。訪問者はパンくずリストを使って、前のセクションやルートページにすばやく戻ることができます。ほとんどのパンくずリストでは、最初の左端のリンクとして最も一般的なページ(通常はルートページ)を置き、右側に向けてより具体的なセクションを並べています。パンくずリストを表示する場合は、パンくずリストの構造化データのマークアップを使用することをおすすめします。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
WEBサイトの構造をわかりやすく整理された状態で設定することが求められ、またその際にパンくずリストを設置することが勧められています。
Googleに最適化することにおいては、もう一歩、構造化データのマークアップが勧められているため、ご興味のある方はGoogle公式をご覧になってみてください。
パンくずリストを設置する際の注意点
パンくずリストを設定する際に、以下のことに気をつける必要があります。
サイトのカテゴリ構造を整理する
パンくずリストを作るにあたって、前提としてカテゴリーの分類のされ方や、その階層の作り方がわかりやすいかに注意する必要があります。
階層が深すぎる場合や、同一階層のカテゴリーの分類が不明確であると、検索性が低くなります。
構造化データのマークアップをする
パンくずリストは、よりSEOを意識するなら構造化マークアップをすることをお勧めします。
「構造化データをマークアップする」とは、検索エンジンが理解しやすいような情報を付加されたデータ(構造化データ)をマークアップすることです。
これをすることで、検索エンジンにおいてリッチスニペットが表示され、ユーザーがページを訪問する前から内容に触れることができることから、クリック率の向上に期待できます。
現在のページは表示しない方がいい場合がある
パンくずリストは、上位階層へのアクセスでは便利ですが、特にスマートフォンでの表示においては占める面積が大きすぎて、視認性が落ちてしまう場合があります。
現在のページの表示は、そのページのタイトルを示しているだけであり、意味を持たないことがあるので、場合によってはその表示を消した方がいいことがあります。
パンくずリストを設置できるWordPressプラグイン
実際にパンくずリストを設置する方法の説明にあたって、そのサイトがWordPressで作成されていることを前提としています。
Breadcrumb NavXTでは、WordPressテーマにパンくずリストを追加することができます。
少ない手間でパンくずリストを設定することができるため、初心者の方でも簡単に扱うことができます。
パンくずリストは必要
WEBサイトのユーザビリティを上げるためにはパンくずリストは必要です。
しかし、カテゴリ分けが最適化されていないと、パンくずリストの使いやすさは損なわれてしまうので、どのようなカテゴリーでページを分類するかを先に考えるべきであると言えます。
パンくずリストは、SEO内部対策の1つです。
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